東京都創業助成事業に採択されました

東京都創業助成事業に採択されました

2023.9.12

山本 真奈

山本 真奈

東京都創業助成事業に事業が採択されました。

これからアプリ開発を行い、業界の DX 推進を推し進めていきます。

まずは、事業を採択してくださった東京都及び公益財団法人東京都中小企業振興公社の皆様には、この場を借りて御礼申し上げます。ゆくゆくは、東京都や社会の皆様に貢献できるよう、精進してまいります。

また、採択に向けて実務的なサポートや精神的な支え、クリエイティブなアイデアの提供、緻密な指導など、多岐にわたって支えてくださった方々にも感謝申し上げます。

誰一人と欠けていたら、採択に至らなかったと思います。本当にありがとうございます。

事業を成功させるためにはやらなくてはならないことが山積しておりますが、それでも一歩進めたことは大きな前進となります。

これからも、皆様のお力添えをいただきながら、事業を成功させていきたいと思います。

今回の記事は、起業に至った経緯と創業助成金申請から採択までの流れをご紹介いたします。

1. 創業の経緯

会社員を辞めて創業に至るまでの話は、いつかどこかで詳細に書くことができればと思いますが、とりあえず動機としては、「誰かの夢を叶えるためではなく、自分が思い描く世界を実現できるよう人生を費やしたい」というものでした。

ものづくりやクリエイティブな仕事が本当に楽しく、同じ思いのある仲間と共にプログラミングで色んな分野の DX 推進をやりとげてみたいという思いもありました。

そんな中、電車に揺られていると目に飛び込んできたのが東京都の事業の一つである創業サポート支援機関の TOKYO 創業ステーションの広告でした。

TOKYO 創業ステーション

TOKYO 創業ステーションは、丸の内と立川にあります。私が立川の TOKYO 創業ステーションに通っていたため、下記の URL はほとんど立川のウェブサイトのものになりますが、内容は同じですので適宜丸の内のウェブサイトも見てみてください。

TOKYO 創業ステーション丸の内

2. TOKYO 創業ステーション多摩(スタハ)

TOKYO 創業ステーション多摩(スタハ)を利用するには事前に利用登録が必要です。ただ、受付で中を見てみたいと言っても見せてくれると思います。

スタハにおいて、起業に関して 4 種類の相談窓口(立川は3種類)があります。

① 起業経験者のコンシェルジュ

起業を経験された経営者の皆様が、起業・創業に関する相談に応じてくださいます。月4回まで無料で相談でき、オンライン/対面/電話相談のいずれかを選択することができます。起業のアイデアとして煮詰まっていなくても、確固たる起業の意思がなくても、「壁打ちと思って使ってもらって構わない」ということで、とても気軽に相談できます。私も何度か起業家の方々とお話しさせていただきました。こういう機会はなかなかないので本当にありがたいです。

起業相談

② プランコンサルティング

プランコンサルティングは、ビジネスプラン(事業計画)策定にあたって、専門家によるアドバイスを受けることができます。相談員の一覧の中から、自分のビジネスに近いバックグラウンドがある方を指名し、担当者になっていただきます。こちらの相談を通して事業計画書を作成すると、創業助成金の申請ができるようになります(創業助成金については後述)。

プランコンサルティング

③ 専門家相談窓口

開業に関する専門家のアドバイスを受けることもできます。社労士・弁護士・税理士・知的財産アドバイザー等です。社内の雇用制度を整えるときや商標登録をするときなど、専門家のアドバイスが必要なときに利用すると良いと思います。

専門家相談窓口

④ 融資相談

スタハでは日本政策金融公庫、東京信用保証協会及びきらぼし銀行と提携し、融資相談を行っているとのことでした。私は資金調達について色々ご相談させていただきました。今は創業融資といったプランを自治体や銀行が用意してくれているので、起業にあたって資金調達は比較的しやすいと思います。

※丸の内のみ/立川では上記専門家相談窓口のひと枠に融資相談が含まれています。

融資相談(丸の内)

3. 創業助成金

電車広告を見て、そのまま立ち寄ってみたスタハでちょっと私が挙動不審にキョロキョロしていたら、中にいたコミュニティマネージャーと呼ばれる方がスタハの利用方法を説明してくださり、創業の意思を伝えると、創業助成金のことを教えてくださりました。

都内開業率の向上を目標に掲げ、東京都及び公益財団法人東京都中小企業振興公社では、都内で創業予定の個人又は創業から5年未満の中小企業者等に対し、賃借料、広告費、従業員人件費等、創業初期に必要な経費の一部を助成する「創業助成事業」を実施しています。

引用元:創業助成事業

こちらの助成事業に申請するための要件があります。要件一覧

この助成金の募集は毎年年に2回行われ、申請された事業のうち採択率が1割とのことでした。

要件の中で、「TOKYO創業ステーション【プランコンサルティング】による事業計画書策定支援を終了し、過去3か年の期間内にその証明を受ける」というものがあります。このプランコンサルティング終了証明書を受け取るのに、スタハのプランコンサルティングを利用します。大体修了証を獲得するまでに 1 ヶ月〜3ヶ月ほどかかります。ただし、事業計画を書いたことがある方であれば、過去2週間でクリアできた方もいらっしゃったそうです。私はスタハのプランコンサルティングを利用し、担当者の方に叩き台を見せながら事業計画書を作成しました。

作成開始からプランコンサルティング完了まで毎週1回スタハに通って、1 ヶ月かかりました。

財務モデルで参考にしたもの

事業計画書は主に文書と図表で自分のビジネスモデル説明するパートと、エクセルで財務モデルを説明するパートの2パートに分けられます。

事業計画書雛形はこちら

財務モデルを作るのは初めてだったので、Udemy でざっと学びました。(Udemy は結構な頻度でセールがあります!)

おすすめ講座はこちらのふたつです。

【 初心者から財務プロまで 】エクセルで学ぶビジネス・シミュレーション講座 マスターコース

【財務プロを目指す】エクセルで学ぶ財務三表モデル × 財務戦略シミュレーション

あとはこちらの書籍を元にエクセルで財務モデルを作成しました。

外資系金融のExcel作成術―表の見せ方&財務モデルの組み方

4. 本番の申請書

スタハの事業計画書をクリアすると、次は申請日までに本番の申請書を作成します。本番の申請書は、スタハのプランコンサルティングを利用した際に作成した事業計画書を元に作成しますが、内容としてはより深く書く必要があり、分量にして 1.5 倍ほどになります。特にスタハのフォーマットとは異なる様式で書く必要があり、私はこの部分で少し戸惑いました。引き続き、プランコンサルティングの担当者の方に相談しながら提出までに作成しました。

本番の申請書はこちら(郵送用)

令和 5 年第 2 回助成事業から jGrant による電子申請も可能となったようです。 電子申請用

5.面接

私は面接対策として、募集要項(内容が変わっていなければ 78 ページ)の審査基準をもとに一問一答で答えられるようにしておきました。

(とはいえあまり時間がなかったので、この 78 ページの審査基準のところに自分の回答を書き込んだものを用意しました。)

審査基準

自分の書いた申請書に付箋がたくさん付けられ、かなり内容に突っ込んだ質問をたくさんいただきました。うまく自分を飾って堂々と話せたらいいのでしょうが、汗だくになってしどろもどろで必死で答えていたと思います。

ただ、頭の中にあったものを文章に書き起こし、それを他人に読んでもらってたくさん質問をぶつけていただくという経験は非常に嬉しかった思いがありました。

6.採択

面接から 1 ヶ月半後ほどで採択の通知が来ました。 採択された事業は、東京都創業助成金採択事業一覧に掲載されます。

それからさらに担当者が一人つくことになり、今後助成金の使い方などを指導されていくようです。

7.感謝&まとめ

以上、かなり採択までに色々な準備が必要で、とても時間がかかりました。

創業時あれもこれも一人でやらなくてはならない中で、この事業計画を用意するのはかなり手間ではありましたが、創業の全てが成功するわけではない以上、このような準備をすることは意味があるのだと理解しています。

たくさんの学びがありました。

特に、財務モデルの関する理解は今後経営の財産となります。

さらに、スタハの施設を利用することや相談窓口を利用することで創業に必要な人脈を広げることにもつながりました。このような機会を作ってくださった東京都の制度、および、スタハの皆様には本当に感謝しております。

また、今までもこれからも一緒に仕事を作っていってくださる仲間の皆様には、感謝の言葉を尽くしても足りないくらいです。 ありがとうございます!!!

以上です!


Copyright COMO Inc. 2024